家庭教師やった3件目と4件目の話を続けます。

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今回は娘さんでした。この家庭教師の話が何とも言えません。ここのお母さん、六本木の帝王?女帝?だったらしく毎晩六本木に飲みに行ってるそうです。ひとりで行くのがツマラナイということで、私を連れまわすために、私を家庭教師にしてたのです。

おかげさまで、私も六本木のいろんなお店を体験できましたので、それは良い経験にはなったのですが、なんかアホらしい感じがあったので、そそくさとやめました。

4人目…これがまた思い出深い!私は3月にスキー旅行に行かないか?と友人に誘われたのですが、その費用の捻出が難しい…ついては『受験直前…1週間の最上級ゼミ!これで人生にケリをつけましょう!』というチラシを30枚ほど刷って、都内の高級住宅街の電信柱に貼ったのです。あと銀行の伝言板にも!

そうしたら、ぜひ受けたいという連絡があったのです。そのご家庭にお邪魔して驚いたのは…お母さんがとーにかく受験勉強にあまりにもオクワシイ!問題集はすべてお母さんが買ってくるのです。息子が間違えた問題もほとんど覚えている!この教育ママぶりには唖然としました。

この家庭教師で悩んだのは、報酬ルールを決めないままにスタートしてしまったのです。途中から私は感づいたのですが、要は『成功報酬(候補の学校に受かったら、それなりの報酬というルール)』のようなのです。私は何ももらえないということはないだろ?まあとりあえずこのままやってみよう!となったのです。

その息子さん、あるときお母さんにこう言ってました…「お母さん、その成功報酬というやり方は先生に対して失礼だと思う」この発言は、私を元気にしたと思います、結局成功報酬の考え方のままでしたが…。

5日目に入り、とんでもない展開が生じてしまいました。私の『鼻水が止まらない』のです。もし、受験直前に私の風邪を息子さんにうつしでもしようものなら、逆にお母さんから訴えられてしまいそうです。

私は、さてどうしたものか?と考え(ホントに悩みました)、授業の途中で休憩をとり、クスリ屋に直行!「いくら高くてもいいので、一発で鼻水が止まるクスリください!」と。そのクスリで本当に一発で止まりました、ほんとやれやれでした。

結局第一志望には受かりませんでした。第二志望には合格できました。

報酬はいくらだったか覚えてませんが、息子さんの発言…「成功報酬の考え方は先生に失礼だ!」で、私はまあよかったよな…と微笑みつつスキーを楽しめたことになります。なかなかいい体験だったと思います。

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